0歳児・1歳児・2歳児の連絡帳は、年齢、場面、実際の出来事、表情や言葉をAIに伝えることで下書きを作れます。ただし、氏名や園名などの個人情報は入力せず、出力文は必ず保育士が事実確認してください。
この記事では、その日に起きた出来事を入れ替えるだけで使える、年齢別・場面別のAIプロンプトを紹介します。固定文例を丸ごとコピーするのではなく、目の前の子どもの姿に合わせて下書きを作るための道具として使ってください。
初めてAIで連絡帳を作る方は、先に「保育士の連絡帳作成をAIで時短する方法」で基本的な使い方を確認しておくと、このあとのプロンプトがスムーズに使えます。
複数人分の連絡帳を毎日書いていると、似たような言葉ばかりが浮かんできて、書き出しに時間がかかることがあります。AIに事実を渡して下書きを作ってもらい、そこに自分が見た子どもの表情や言葉を足していくと、文章を考える負担が減ります。
0〜2歳児の連絡帳をAIで作る前に知っておきたいこと
プロンプトを使う前に、AIに何を入力してよいか、何を入力してはいけないかを確認します。ここを飛ばして使い始めると、意図せず個人情報を入力してしまうことがあります。
AIに入力する基本の6要素
連絡帳の下書きを作るとき、AIに渡す情報は次の6つです。
- 年齢またはクラス(例:0歳児、1歳児クラス)
- 場面(例:食事、午睡、遊び)
- 実際に起きた出来事
- 表情や言葉
- 保育者の関わり
- 希望する文章の長さ
すべてを毎回入力する必要はありません。分かる範囲で具体的に入力すると、その日の様子に合った下書きを作りやすくなります。この記事で紹介するプロンプトは、すべてこの6要素を土台にしています。

入力してはいけない情報
次の情報は、AIに入力しないでください。
- 子どもの氏名
- 保護者の氏名
- 園名
- 住所や地域名
- 個人を特定できるほど詳しい出来事
- 病名、詳しい治療内容、服薬情報
- 障害や診断に関する情報
- 家庭の事情
- 個人を特定できるけが・トラブルの詳細
一方で、「午前中に鼻水が見られた」「午睡中に一度目を覚ました」「給食を半分程度食べた」といった、匿名化した体調・生活面の観察事実は、園名や氏名を含めなければ入力できます。医療情報とこうした観察事実は分けて考えてください。体調や排泄についてAIを使う必要がない場合は、無理に入力せず、保育士自身で記録してもかまいません。
「〇〇ちゃんが」ではなく「1歳児が」、「〇〇保育園で」ではなく「園で」のように、必ず一般化してから入力します。入力内容の保存期間や学習への利用方法は、AIサービス、プラン、アカウントの種類、設定によって異なります。利用前に各サービスの最新のプライバシーポリシーとデータ設定を確認してください。設定にかかわらず、子どもや保護者を特定できる情報は入力しないことが基本です。
年齢によって連絡帳で見るポイントは異なる
同じ「食事」の場面でも、0歳児・1歳児・2歳児では伝えるべき内容が変わります。まずは年齢ごとの視点を整理しておきます。
| 年齢 | 主に見るポイント | 連絡帳で伝えやすい内容 |
|---|---|---|
| 0歳児 | 体調、基本的生活、表情、反応 | ミルク、離乳食、睡眠、排泄、感覚遊び |
| 1歳児 | 移動、探索、模倣、自我 | 歩行、指差し、身の回りへの興味、簡単な言葉 |
| 2歳児 | 言葉、自立、友達との関わり | 会話、見立て遊び、着脱、気持ちの表現 |
同じ食事の場面でも、0歳児は食べた量や口の動き、表情、2歳児は自分で選んだ行動や言葉など、実際に観察できた内容に注目すると、年齢に応じた様子を伝えやすくなります。
実際の連絡帳では、同じ食事の場面でも、月齢や発達によって見るポイントが変わります。0歳児クラスでは「口に入れたかどうか」、2歳児クラスでは「自分で選んで食べたかどうか」というように、同じ行動でも注目する角度が違うことを意識すると、AIへの指示も具体的になります。
たとえば、2歳児クラスで給食時に苦手な野菜に手を伸ばした場面なら、AIには「2歳児」「給食時」「苦手な野菜に触れた」という形で、子どもの名前や園名を含めずに入力します。
0歳児の連絡帳を作るAIプロンプト
0歳児は、食事量や睡眠時間といった生活リズムだけでなく、表情、視線、手足の動き、音や人への反応など、小さな変化を具体的に伝えることが大切です。
0歳児の連絡帳で伝えたいポイント
- 体調や機嫌
- ミルク・離乳食の様子
- 午睡
- 排泄
- 寝返り、はいはい、つかまり立ち
- 音、玩具、人への反応
- 保育者とのやり取り
0歳児は出来事が小さく見えても、視線の動きや手の伸ばし方、表情の変化を加えることで、その子らしさが伝わる連絡帳になります。「玩具に触れた」だけでなく「音が鳴ると笑顔になった」まで書くことを意識してください。
0歳児の基本プロンプト
日々の出来事を入れ替えて使える、汎用プロンプトです。
あなたは保育士の連絡帳作成を手伝うアシスタントです。 以下の情報だけを使って、0歳児の連絡帳の下書きを1つ作成してください。 【月齢・クラス】[例:0歳児クラス/生後10か月] 【場面】[例:離乳食の時間] 【実際に見られた姿】[例:野菜を自分から口に入れた] 【表情や反応】[例:口に入れると笑顔になった] 【補足したい事実】[任意。観察・記録で確認できる内容のみ。例:先週より口にする食材が1種類増えた] 【文字数】[例:100文字程度] 条件: ・入力した事実だけを使い、書かれていない出来事は追加しない ・子どもの気持ちや発達を断定しない ・「増えている」「成長した」などの変化は、入力欄に事実がある場合だけ書く ・やわらかく安心感のある言葉づかいにする ・指定した文字数に収める
食事・ミルクのプロンプトと出力例
食事の場面は、量や様子だけでなく「自分からどう関わったか」を入れると文章に動きが出ます。
入力例
- 場面:離乳食
- 出来事:野菜を自分から口に入れた。初めは口から出したが、再度口を開けて食べた
- 表情:食べるたびに保育者の顔を見ていた
AI出力例
今日は野菜を自分から口に入れる姿が見られました。初めは口から出しましたが、もう一度口を開けて食べていました。食べるたびに保育者の顔を見る様子もありました。
AI出力例は、そのまま貼り付ける完成文ではなく、下書きです。実際に食べた量や、いつもと違う様子があれば、保育士自身の言葉で書き足してください。
午睡・排泄・体調のプロンプトと出力例
体調に関する記述では、AIに診断や原因の推測をさせないことが重要です。
以下の情報だけを使って、0歳児の連絡帳の下書きを1つ作成してください。 【場面】午睡・排泄・体調 【観察された事実】[例:午前中に少し鼻水が出ていた] 【園で行った対応】[例:こまめに鼻をふき、検温した] 【体調の経過】[例:機嫌は普段通りだった] 【文字数】[例:80文字程度] 条件: ・症状の原因や診断につながる表現をしない ・観察された事実と園の対応だけを書く ・保護者が家庭で確認すべき点があれば残す
「少し鼻水が出た」という観察事実と、園で行った対応だけを文章化し、原因の推測や病名の言及はAIにさせないようにします。
遊び・発達のプロンプトと出力例
- 音の鳴る玩具
- ふれあい遊び
- 寝返り
- はいはい
- つかまり立ち
- 他児への関心
これらの場面も、基本プロンプトの【場面】【実際に見られた姿】【表情や反応】を入れ替えるだけで下書きを作れます。
0歳児の入力例一覧
| 入力項目 | 入力例 |
|---|---|
| 場面 | 午前の室内遊び |
| 出来事 | 音の鳴る玩具に手を伸ばした |
| 表情 | 音が鳴ると笑顔になった |
| 補足したい事実 | 音が鳴るたびに、繰り返し玩具へ手を伸ばしていた |

1歳児の連絡帳を作るAIプロンプト
1歳児は「何をしたか」だけでなく、自分から試したこと、繰り返したこと、保育者のまねをしたことなど、行動の広がりを伝えることが大切です。
1歳児の連絡帳で伝えたいポイント
- 歩く、登る、運ぶなどの全身運動
- 興味のある場所への探索
- 指差し、喃語、簡単な言葉
- 保育者や友達の模倣
- 自分でやろうとする姿
- 食事や着脱への意欲
- 嫌という気持ちの表現
「できた・できない」だけで評価せず、「やってみようとした過程」を書くと、保護者に園での様子が伝わりやすくなります。靴下を最後まで脱げなくても、「自分で脱ごうとした」という過程には価値があります。
1歳児の基本プロンプト
あなたは保育士の連絡帳作成を手伝うアシスタントです。 以下の情報だけを使って、1歳児の連絡帳の下書きを1つ作成してください。 【月齢・クラス】[例:1歳児クラス] 【場面】[例:着替えの時間] 【自分から行った行動】[例:靴下を自分で脱ごうとした] 【繰り返していた行動】[例:靴下を何度も引っ張っていた] 【保育者や友達とのやり取り】[例:できると保育者に見せに来た] 【文字数】[例:100文字程度] 条件: ・入力した事実だけを使う ・発達を「できるようになった」と断定しすぎない ・結果だけでなく、取り組んでいる過程を伝える ・指定した文字数に収める
食事・着替えのプロンプトと出力例
入力例
- 場面:着替え
- 出来事:靴下を自分で脱ごうとした。最後は保育者が少し手伝った
- やり取り:脱げると保育者に見せに来た
AI出力例
着替えの時間に、靴下を自分で脱ごうと何度も引っ張っていました。最後は保育者が少し手伝い、脱げると靴下を持って見せに来てくれました。
- スプーンを持とうとした
- 手づかみで意欲的に食べた
- 靴下を自分で脱ごうとした
- 腕を袖に通そうとした
探索・運動遊びのプロンプトと出力例
- 園庭を歩いて探索した
- 段差を上り下りした
- ボールを追いかけた
- 玩具を運んだ
基本プロンプトの【場面】と【自分から行った行動】に上記を入れ替えるだけで、探索や運動遊びの下書きも作成できます。
言葉・やり取りのプロンプトと出力例
- 指差しで要求を伝えた
- 保育者の言葉をまねした
- 友達に玩具を渡した
- 「いや」という気持ちを表した
入力例
- 場面:室内遊び
- 出来事:欲しい玩具を指差しで伝えた
- やり取り:保育者が「これがほしいのね」と応じると、うなずいた
AI出力例
遊んでいるときに、欲しい玩具を指差す場面がありました。保育者が「これがほしいのね」と声をかけると、うなずいて応えていました。

2歳児の連絡帳を作るAIプロンプト
2歳児は、言葉や友達とのやり取り、自分で決めたい気持ちを伝えることが中心になります。困った行動だけを切り取らず、その前後の様子と保育者の援助を含めて伝えます。
2歳児の連絡帳で伝えたいポイント
- 二語文や会話
- ごっこ遊び、見立て遊び
- 友達への興味
- 順番や貸し借り
- 自分で選ぶ、決める
- 着脱、手洗い、片付け
- 強い気持ちの表出
- 気持ちの切り替え
2歳児の基本プロンプト
あなたは保育士の連絡帳作成を手伝うアシスタントです。 以下の情報だけを使って、2歳児の連絡帳の下書きを1つ作成してください。 【場面】[例:室内遊び] 【子どもが言った言葉】[例:「みてー」と話しかけてきた] 【自分で選んだこと・行動】[例:積み木を自分で選んで並べた] 【友達や保育者とのやり取り】[例:完成すると保育者に見せに来た] 【行動の前に起きたこと】[任意。例:友達が使っていた玩具に手を伸ばした] 【保育者が行った援助】[任意] 【文字数】[例:100文字程度] 条件: ・入力した事実だけを使い、言っていない言葉を作らない ・「イヤイヤ期」などのレッテルで決めつけない ・気持ちの理由を断定しない ・指定した文字数に収める
言葉・ごっこ遊びのプロンプトと出力例
- 玩具を食べ物に見立てた
- 人形へ話しかけた
- 経験した出来事を言葉で話した
- 友達と同じ遊びを楽しんだ
入力例
- 場面:ままごとコーナー
- 出来事:積み木を食べ物に見立てて、人形に食べさせるまねをした
- 言葉:「どうぞ」と言いながら渡していた
AI出力例
ままごとコーナーで、積み木を食べ物に見立て、人形に食べさせるまねをしていました。「どうぞ」と言いながら人形の前に置き、繰り返し楽しんでいました。
身の回りのことのプロンプトと出力例
- 自分で服を選んだ
- ズボンを上げようとした
- 手洗いの順番を覚えていた
- 玩具を元の場所に戻した
これらも基本プロンプトの【場面】【自分で選んだこと・行動】を入れ替えるだけで下書きにできます。
気持ちの表現やトラブル時のプロンプトと出力例
この場面は特に慎重に扱います。事実と保育者の対応を分け、子どもを責める表現にならないよう条件を明確にしたプロンプトを使います。
あなたは保育士の連絡帳作成を手伝うアシスタントです。 以下の情報だけを使って、2歳児の連絡帳の下書きを1つ作成してください。 【場面】[例:室内遊び] 【起きた出来事】[例:使いたい玩具が重なり、やり取りがあった] 【子どもの言葉・行動】[例:「使いたい」と話した] 【保育者が行った援助】[例:順番に使うことを伝え、待つ場所を一緒に確認した] 【その後の様子】[例:しばらくして一緒に遊び始めた] 【文字数】[例:120文字程度] 条件: ・子どもを責める表現にしない ・相手の子どもを特定する情報を入れない ・事実と保育者の対応を分けて書く ・出来事を過度に小さく見せない ・「成長の証」などで安易に美化しない ・保護者に必要な情報を省略しない
| 避けたい表現 | 伝え方の方向性 |
|---|---|
| 今日はずっとわがままでした | 自分の希望を言葉や態度で伝える場面がありました |
| 友達とけんかしました | 玩具を使いたい気持ちが重なり、やり取りがありました |
| 野菜を全く食べませんでした | 野菜は口にしませんでしたが、他の食材は食べていました |
言い換えは、事実を隠すためのものではありません。何が起きたのか、園がどう対応したのかは、必ず連絡帳に残します。
トラブル時は、出来事だけでなく「保育者がどう仲立ちしたか」「その後どう過ごしたか」を加えると、保護者が状況を理解しやすくなります。

食事・午睡・排泄・遊びに使える共通プロンプト
年齢別のプロンプトを探し直さなくても、日常的な4場面はこの共通プロンプトで対応できます。場面、子どもの行動、表情、保育者の関わり、文章の長さを入力すれば、年齢に合わせた下書きを作れます。
食事の共通プロンプト
以下の情報から、連絡帳用の食事の記録を1つ作成してください。 【年齢】[例:1歳児] 【食べたもの】[例:野菜スープ、ごはん] 【量】[例:いつもより多め] 【自分から行ったこと】[例:スプーンを持とうとした] 【表情】[例:食べるたびに笑顔だった] 【保育者の援助】[例:一口ずつ声をかけながら援助した] 【補足したい事実】[任意。観察や記録で確認できる内容のみ] 【文字数】[例:80文字程度] 条件: ・入力事実のみ使用し、量や様子を誇張しない ・成長や変化については、入力欄に比較できる事実がある場合だけ書く
午睡の共通プロンプト
以下の情報から、連絡帳用の午睡の記録を1つ作成してください。 【入眠時間】[例:12時30分] 【起床時間】[例:14時50分] 【入眠までの様子】[例:すぐに眠った/少し時間がかかった] 【途中で目覚めたか】[例:目覚めなかった] 【起床後の様子】[例:機嫌よく起きた] 【体調面の観察】[任意] 【文字数】[例:60文字程度] 条件:医療的な判断や原因の推測をしない。観察された事実のみ書く。
排泄の共通プロンプト
以下の情報から、連絡帳用の排泄の記録を1つ作成してください。 【回数や時間】[例:午前中に1回] 【トイレやおむつ交換時の様子】[例:落ち着いて座っていた] 【自分から知らせたか】[例:知らせてくれた] 【保育者の声かけ】[任意] 【体調上の観察事実】[任意] 【文字数】[例:60文字程度] 条件:入力事実のみ使用する。
遊びの共通プロンプト
以下の情報から、連絡帳用の遊びの記録を1つ作成してください。 【遊びの種類】[例:ブロック遊び] 【子どもが行ったこと】[例:色ごとに並べていた] 【継続時間や繰り返し】[例:10分ほど集中していた] 【表情や言葉】[例:できると声を出して喜んでいた] 【友達や保育者とのやり取り】[任意] 【その子らしさが表れた点】[任意] 【文字数】[例:100文字程度] 条件:入力事実のみ使用し、発達を過度に評価しない。
連絡帳AIプロンプトに必要な基本要素は、年齢、場面、実際の出来事、表情や言葉、保育者の関わり、希望する文章量の6つです。この6つをそろえれば、どの場面でも下書きを作れます。
連絡帳のマンネリを防ぐ言い換えプロンプト
毎日同じ書き出しや結びになってしまうときは、事実を変えずに表現だけを変えるプロンプトが役立ちます。
書き出しを変えるプロンプト
先ほど作成した連絡帳の下書きを、書き出しを変えて3パターン作成してください。 条件: ・新しい事実を追加しない ・子どもの発言を創作しない ・視点をそれぞれ変える(言葉から始める/表情から始める/行動から始める) ・文章の長さは元の文章と同程度にする
文章の長さを変えるプロンプト
先ほどの下書きを、指定した文字数に書き直してください。 【希望の長さ】[例:80文字程度/2文でまとめる/要点のみ] 条件:新しい事実を追加せず、内容を削るか要約する形で調整する。
同じ事実から3案を出すプロンプト
先ほど入力した事実だけを使い、視点の異なる文章を3案作成してください。 条件: ・事実を追加しない ・子どもの発言を創作しない ・発達評価を断定しない ・3案それぞれ視点を変える ・過度に感動的な文章にしない
保育士らしい文章に直す追加指示
先ほどの下書きを、保育士らしい文章に整えてください。 条件: ・丁寧すぎるビジネス文にしない ・抽象的な褒め言葉を減らす ・実際の行動を具体的に書く ・「とても」「しっかり」などの曖昧な表現を多用しない ・温かさは残す
AIに「別の表現にしてください」とだけ伝えると、事実にない言葉や感情が追加されることがあります。たとえば「野菜を口にしなかった」という事実に対して、AIが「苦手な野菜にも挑戦しようとしていました」のように、実際には見ていない前向きな解釈を加えてしまうことがあります。
こうした失敗を防ぐには、「新しい事実を追加しない」「子どもの発言を創作しない」という条件を、言い換えを依頼するたびに付けることが有効です。

AIで作った連絡帳を使う前の確認チェックリスト
AI出力をそのまま連絡帳に使うと、事実と異なる内容や、入力欄に残った個人情報に気づかないまま使用してしまうことがあります。使う前に、事実、個人情報、表現、必要な情報、子どもらしさの5点を確認します。
事実と違う内容が追加されていないか
- 言っていない言葉が追加されていないか
- 実際にはしていない行動が書かれていないか
- 気持ちや理由を断定していないか
- 発達を評価する表現が加わっていないか
保護者に必要な情報が抜けていないか
- 体調変化
- けが
- 食事量
- 排泄
- 午睡
- 園で行った対応
- 家庭で確認してほしい内容
個人情報が残っていないか
入力時だけでなく、AIとのやり取りの履歴や出力文にも、氏名や園名などの個人情報が残っていないかを確認します。
その子らしい姿が入っているか
AIが作った整った文章だけで終わらせず、実際の表情、言葉、動きなどを加えます。AIの文章が整いすぎていると、その子らしさが薄くなることがあるため、最後に一言でも実際に見た姿を書き足すことをおすすめします。
連絡帳へ使用する前のチェックリスト
- □ 子どもや保護者の名前を入力していない
- □ 園名や地域名を入力していない
- □ AIが事実にない内容を追加していない
- □ 子どもの気持ちを断定していない
- □ 体調やけがに関する必要事項を省いていない
- □ 相手の子どもを特定する内容がない
- □ 保育者が実際に行った対応と一致している
- □ AIの文章をそのまま使わず、自分で確認した
- □ 子どもの実際の姿が伝わる一言を加えた
- □ 園のAI利用ルールを確認した
より詳しい匿名化の方法は「AIに個人情報を入れないための匿名化ガイド」、園全体でのルール作りは「保育園でAIを使う前の園内確認チェックリスト」もあわせて確認してください。
0〜2歳児の連絡帳AI活用に関するよくある質問
保育士がAIで連絡帳を作ってもよいですか
利用の可否は、まず園や法人のルールを確認してください。ルールがある場合はそれに従います。ルールがない場合でも、AIは下書き補助として使い、保育士が事実確認を行うこと、個人情報を入力しないことが前提になります。AI利用を一律に推奨または禁止する立場は取りません。
ChatGPTに子どもの名前を入力してもよいですか
入力しません。「0歳児」「1歳児」「2歳児」などに置き換え、園名、保護者名、地域名、具体的な家庭事情も避けてください。
AIが作った連絡帳をそのまま使えますか
そのまま使いません。事実確認、表現の確認、必要事項の追記、子どもらしい具体的な姿の追加を行ってから使用してください。
同じ内容ばかりになるときはどうすればよいですか
視点を変えます。行動、表情、言葉、友達とのやり取り、保育者とのやり取り、前日との変化などから一つを選び、そこを中心に書くと、同じ出来事でも違う文章になります。
ネガティブな出来事をAIで前向きに言い換えてもよいですか
事実を隠す目的では使用しません。子どもを責めない表現へ整えることはできますが、保護者に必要な事実や園の対応は省略しないでください。
ChatGPT以外のAIでも使えますか
この記事のプロンプトは、主要な文章生成AIで利用できるよう汎用的に作っています。ただし、同じ指示でもAIによって出力内容は異なるため、どのツールを使う場合も必ず内容を確認してください。
まとめ|AIは連絡帳の完成品ではなく下書きを作る道具
0歳児・1歳児・2歳児の連絡帳をAIで作るときの流れは、次の5ステップです。
- 園のルールを確認する
- 個人情報を匿名化する
- 年齢別プロンプトへ出来事を入力する
- AI出力の事実を確認する
- 子どもの実際の姿を加えて完成させる
AIが作るのは、完成した連絡帳ではありません。保育士が実際に見た姿を伝えるための下書きです。今日の出来事を、この記事のプロンプトに入れて試してみてください。
幼児クラスを担当している方、または異年齢保育に関わっている方は、「3歳児・4歳児・5歳児の連絡帳AIプロンプト集」もあわせてご覧ください。連絡帳作成の基本から見直したい方は「保育士の連絡帳作成をAIで時短する方法」、園内でAI活用を始めたい方は「保育園でAIを使う前の確認チェックリスト」を参考にしてください。
