保育のエピソード記録をAIで下書きする方法|事実だけで作るプロンプト
観察した事実だけを使い、気持ちや発達をAIに補わせずエピソード記録を整える手順です。

エピソード記録を書こうとしても、見たことと自分の解釈が混ざることがあります。AIには観察した事実だけを渡し、文章の順番を整えるところまで任せます。
1場面を、記録の文にする
エピソード記録は、1つの場面を短くまとめる記録です。AIには文の形を整える作業だけを任せ、何を見たか・何を残すかという判断は人が行います。
AIに任せやすいこと・人が見ること
AIに任せやすいことです。
- 時系列に沿って文を並べること
- 句読点や言い回しを整えること
- 短い記録文の形にまとめること
人が見ることです。
- 何を見たかという事実の取捨選択
- その場面から何を記録として残すかという判断
- 記録として使ってよい表現になっているか
要録・児童票の記事との違い
エピソード記録は1場面の短い記録です。要録や児童票は、より長い期間や公式な様式を扱う別の書類なので、この記事では扱いません。
この記事でやること
この記事では、1つの場面を短い記録文にする作業だけを扱います。要録・児童票の書き方や様式は、別の記事で扱います。
事実だけ渡して、形を返してもらう
AIには、見た事実(いつ・どこで・誰が・何をしたか・何を言ったか)だけを渡します。そこから子どもの気持ちや発達の解釈を導き出す作業は、AIに任せません。
ここではやらないこと
- 子どもの気持ちをAIに推測させること
- 発達の見立てをAIに書かせること
- 次の観察や指導の方向性をAIに創作させること
- 実在の子どもの氏名や園名を入力すること
これらは、記録を書く本人が事実をもとに考える部分です。練習として架空の場面を試す場合も、架空の練習例であることを明記し、実在の子どもの姿として扱いません。
練習用なら、「午前、園庭で葉を3枚拾い、机に並べた。『赤いね』と言った」のように、見た動きと言葉だけをメモします。「秋への関心が深まった」「うれしそうだった」は観察事実ではないため、AIへ渡す材料には加えません。この場面は操作を理解するための架空例です。
渡す前に揃えるメモ/プロンプト/残す前の確認
渡す前に揃えるメモです。
- 見た場面の事実(いつ・どこで・何をしたか・何を言ったか)
- 対象年齢の目安
- 文字数の目安
依頼文の例です。
個人情報や個人が特定できる情報は入力しないでください。
残す前の確認です。
- 気持ちや発達の解釈が、事実に紛れて書き加えられていないか
- 氏名や園名など、特定につながる情報が入っていないか
- 次の観察や指導の方向性が、断定的に書かれていないか
よくある質問
エピソード記録をAIで書いてよいか
見た事実だけを渡し、文の形を整える作業として使うのであれば書けます。気持ちや発達の解釈は人が書きます。
児童票の文章をAIに任せてよいか
児童票は、要録・児童票を扱う記事で確認してください。この記事のエピソード記録とは、扱う書類が異なります。
子どもの気持ちをAIに書かせてよいか
書かせません。気持ちの読み取りは、記録を書く本人が事実をもとに行う部分です。
児童票と要録へ
エピソード記録の次の段階として、児童票の書き方や、要録のプロンプトの記事があります。日々の記録は保育日誌の記事、個人情報の扱いは個人情報保護のルールの記事で確認してください。